2013年6月21日金曜日

経営幹部を育成する=「未来をつくる」

優秀な経営者は、社会に貢献し、素晴らしい未来をつくります。お客様を幸せにするだけでなく、スタッフや取引先など、関係するすべての人を幸せにします。

それは、正しい判断と、正しい行動によりなされます。
個人の行動だけではなく、組織として行動がなされています。
素晴らしい未来につながる今の行動です。




優秀な経営者は、会社が「なぜ存続できるのか」を知っています。
「社会に役立ち、働く人が幸せを感じ、幸せなお客様を創造すること」。
そのことでしか会社が存続することができないことを知っています。

優秀な経営者は、会社が「何のために存続しているのか」を伝え続けます。
社会で実現する何かを使命として、お客様、スタッフや取引先、関係するすべての人に伝え続けます。

優秀な経営者は、スタッフが使命を全うできるように、ツールを揃え、環境を整え、学習の場をつくります。

優秀な経営者は、「行動がすべて」であることを知っています。
正しい分析をし、正しい意思決定をし、正しいマネジメントをし、正しいコミュニケーションをしても、結果として行動がなされなければ何の成果も得られないことを知っています。
すべてを「正しい行動」につなげています。個人の正しい行動、組織全体の正しい行動にです。使命を全うする行動にです。



経営者であるあなたは、たった今も未来をつくっています。正しい行動を行っているならば素晴らしい未来を、そうでないならば素晴らしくない未来を、たった今つくっています。

経営幹部を育成することは、「未来をつくる」ことです。

「社会で実現する何か」である使命を全うし、「社会に役立ち、働く人が幸せを感じ、幸せなお客様を創造する」ことで、素晴らしい未来をつくる。
そのために、正しい分析をし、正しい意思決定をし、正しいマネジメントをし、正しいコミュニケーションをして、その全てを正しい行動につなげていく。

その役割の担う、将来の経営者である経営幹部を育成することは、まさしく「未来をつくる」ことです。
その責任は、経営者であるあなたの責任です。未来に対するあなたの責任です。

経営幹部を育成することは、簡単ではないですし、時間もかかります。それでも、素晴らしい未来をつくるために、たった今、行動しておかなければならないことです。





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2013年6月14日金曜日

行動につなげて成果を得る!

「CFOスキル」をいくら向上させても、行動につなげなければ、何の成果も得ることはできません。

個人が行動し、個人の集まりとして組織が行動する。
その結果として成果を得る。

言葉では簡単に言えますが、どのようにすれば、行動につなげて成果をえることができるのでしょうか?


成果を明確にする
手に入れたい成果が明確でないと、成果を手に入れることはできません。
手に入れたい成果を、「イメージして、肌で感じて、触れるくらい」に具体的に表すのです。
その成果を得たときの、自分の状況、スタッフの状況、顧客の状況、競合の状況、取引先の状況などです。数値的なものだけではなく、感情的なものも表しましょう。「その時あなたは何を着ていますか?」「その時のあなたの昂りを話してください」などです。
その成果が組織やチームで得るものなら、このことをスタッフと「一緒に行う」必要があります。
得たい成果を「みんなのもの」にするのです。



道筋を明確にする
手に入れたい成果が明確になったら、現在の場所から成果を得ている未来までの道筋を明確にします。
その成果を手に入れるために「何を行えば良いのか」「どのようの行えば良いのか」「いつ行えば良いのか」を明確にしていきます。
もし、明確にしていくうちに「無理だ!」と思うことが出てきたら、こう考えます。
「何があったらできるだろうか?」「できるとしたら何が起こるだろうか?」というふうに考えます。できれば、道筋は何通りも考えましょう。
組織やチームである場合は、「一緒に考える」ことが必要です。
「わたしはこう考えているが、あなたはどう考えていますか?」「あなたはどう感じていますか?」などの質問が大事です。
道筋も「みんなのもの」にして共有します。



環境を整える
道筋は明確になりました。これで、スタッフが「いつ」「何」を「どのように」行えば良いのかは分かりました。しかし、これで物事を進めてはいけません。その行動を行うのに必要な環境やツールを整える必要があります。
もし、スタッフのスキルが不足しているようなら、どこで、どのように手に入れれば良いのかを明確にしておく必要があります。

ここでも、「一緒に考える」ことが重要です。
「その行動をするために何が必要だと感じていますか?」
「そのために私は何を手伝うことができますか?」などの質問が有効です。
「環境がそろっていて、誰かのバックアップがあると感じる」ことが、効果的な行動につながります。



仕事の目的を誇り高いものにする
人が行動するには理由が必要です。仕事をする理由が「お金のため」では、効果的な行動はできません。スタッフが毎日会社に来て、一生懸命働く理由や目的を示す必要があります。

そのために、会社の使命を、今一度確認しましょう。
「何のために会社が存在して、どのように貢献するのか」

たとえば、病院の清掃スタッフであれば、
「私たちの仕事は、患者さんの命を助けることです。そのために必要な環境を整えているのです」
のような使命が必要かもしれません。

スタッフが行動するためには、経営者は「私たちが誇りとするもの」を伝え続ける必要があります。



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2013年6月12日水曜日

認識できなければ解決できないー財務上の課題を認識しよう!

財務上の課題は、4つに分類できます。

  • 事業ポートフォリオの最適化
  • 事業運営の最適化
  • 資本構成の最適化
  • 不要投融資の処分

ですね(詳しくは「財務上の課題は何か?」

でも、
課題が何かを理解しても、
自社がどのような課題を抱えているか分からなければ、課題を解決できませんね。
認識できなければ、存在しないのと一緒です。

存在しないものに、対策を講じることはできないので、
認識するのは、資金が切迫した時かもしれません。

それでは、「時すでに遅し」です。


では、この財務上の課題をどのように認識すれば良いのでしょうか?


経営上の事象から認識する

一つ目は、「経営上の事象から認識する」ことです。
これは、経営上生じている問題の原因を分析し、
財務上の課題に落とし込むことです。
つまり、
「事業ポートフォリオの最適化」「事業運営の効率化」「資本構成の最適化」「不要投融資の処分」に落とし込むことです。

下記はその一例です。


問題の原因を細かく分析していき、4つの財務上の課題に落とし込みます。
このとき留意すべき点は、現れた問題の原因が複合的な要因で発生していることもあることです。
自社のビジネスを良く理解していないと、この関係を理解することは難しいですね。

財務分析から認識する

2つ目は、「財務分析から認識する」ことです。
財務上の課題に関連する財務指標を分析して認識することです。
ただ、「事業ポートフォリオの最適化」に関しては財務指標では、認識しづらいので、事業の成長性と市場シェアで判断してみましょう。

下記はその一例です。



この分析をする際には、同業他社や業界平均と比較して大小を判断したり、
各比率が、過去からどのように変化してきたか、時系列分析をします。

キャッシュフローから認識する

3つ目は、「キャッシュフロー」から認識することです。
事業活動によって生み出される「営業キャッシュフロー」
投融資活動によって生み出される「投資キャッシュフロー」
財務活動によって増減する「財務キャッシュフロー」
の観点から分析します。


キャッシュフローにはいくつかの考え方があります。
キャッシュフローと言えば、「キャッシュフロー計算書」がありますが、
ここでは、
営業キャッシュフローを「投融資を含まない純粋な事業からの回収」としています。






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