当たり前のことですね。
でも、
自社が財務的に、今どのような状態であるか把握しているでしょうか?
もし、よく把握していないとしたら・・・
資金繰りが切迫した状態になってはじめて、財務上の状態を理解するかもしれません。
そうなったら、
余裕がなくなり、本来の経営を行える状況ではなくなるでしょう。
できれば避けたい状態ですね。
そうならないためにも、
自社の財務上の課題は認識して、早いうちに解決をしておきたいものです。
認識しなければ、解決のしようがありません。
財務上の課題は4つに分類できる
財務上の最終的な目標は、「企業価値を向上させる」ことです。その目標を達成するために、財務上の課題は4つに分類することが出来ます。
- 事業ポートフォリの最適化
- 事業運営の効率化
- 資本構成の最適化
- 不要投融資の処分
1. 事業ポートフォリオの最適化
事業ポートフォリオとは、自社が行っている事業の組み合わせのことです。
最適化するとは、事業を評価して、経営資源を集中させる事業や縮小・撤退する事業を決めることです。
そのためには、事業の成長性、競合状況、戦略上の重要性、収益性などの評価基準が必要になります。
正しく、自社の将来を決める判断ですね。
あなたの会社に事業の評価基準はありますか? 経営資源は適切に配分されていますか?
2.事業運営の効率化
事業運営の効率化とは、行っている事業を、より資産効率や経営効率を高めようとすることです。配分された資源をいかに効率的に運営するかということですね。
あなたの会社に事業がいかに効率的に運営されているか、という判断基準はありますか?
何をもって効率か、非効率であるか、ということを判断しているでしょうか?
3.資本構成の最適化
資本構成の最適化とは、負債と株主資本のバランスをとることと、負債と資産の期間をあわせることです(回収期間が長期の資産には長期の負債で、回収期間が短期の資産には短期の負債で調達すること)
あなたの会社は、負債と株主資本の割合がどの程度であると、企業価値が最大になるでしょうか? あといくら借入を増やすと金利が上がってしまうでしょうか?
4.不要投融資の処分
不要投融資の処分とは、不要な非営業資産(投融資)を処分して、資産の有効活用を行うことです。
あなたの会社に不要な非営業資産はないでしょうか?
あっても処分しないのはなぜでしょうか?
処分すると損が計上されてしまい、決算が赤字なってしまうから?
以上が財務上の課題です。
言われてみれば、ピンとくるものばかりだと思います。
しかし、
しっかり管理されていますか? と聞かれると、
「???」かもしれませんね。
「自社の経営状態はどうなのか?」
を認識することが、解決の第一歩です。
数字の上でも、経営状態を把握しておきたいものですね。
次回は「どのように財務上の課題を認識すればいいのか?」です。
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