2013年5月28日火曜日

財務上の課題とは何か?

経営の第一歩は、現状を正しく認識すること。

当たり前のことですね。

でも、
自社が財務的に、今どのような状態であるか把握しているでしょうか?



もし、よく把握していないとしたら・・・
資金繰りが切迫した状態になってはじめて、財務上の状態を理解するかもしれません。
そうなったら、
余裕がなくなり、本来の経営を行える状況ではなくなるでしょう。

できれば避けたい状態ですね。

そうならないためにも、
自社の財務上の課題は認識して、早いうちに解決をしておきたいものです。

認識しなければ、解決のしようがありません。

財務上の課題は4つに分類できる

財務上の最終的な目標は、「企業価値を向上させる」ことです。
その目標を達成するために、財務上の課題は4つに分類することが出来ます。


  1. 事業ポートフォリの最適化
  2. 事業運営の効率化
  3. 資本構成の最適化
  4. 不要投融資の処分

1. 事業ポートフォリオの最適化

事業ポートフォリオとは、自社が行っている事業の組み合わせのことです。
最適化するとは、事業を評価して、経営資源を集中させる事業や縮小・撤退する事業を決めることです。
そのためには、事業の成長性、競合状況、戦略上の重要性、収益性などの評価基準が必要になります。
正しく、自社の将来を決める判断ですね。

あなたの会社に事業の評価基準はありますか? 経営資源は適切に配分されていますか?

2.事業運営の効率化

事業運営の効率化とは、行っている事業を、より資産効率や経営効率を高めようとすることです。配分された資源をいかに効率的に運営するかということですね。

あなたの会社に事業がいかに効率的に運営されているか、という判断基準はありますか?
何をもって効率か、非効率であるか、ということを判断しているでしょうか?

3.資本構成の最適化

資本構成の最適化とは、負債と株主資本のバランスをとることと、負債と資産の期間をあわせることです(回収期間が長期の資産には長期の負債で、回収期間が短期の資産には短期の負債で調達すること)

あなたの会社は、負債と株主資本の割合がどの程度であると、企業価値が最大になるでしょうか? あといくら借入を増やすと金利が上がってしまうでしょうか?

4.不要投融資の処分

不要投融資の処分とは、不要な非営業資産(投融資)を処分して、資産の有効活用を行うことです。

あなたの会社に不要な非営業資産はないでしょうか?
あっても処分しないのはなぜでしょうか?
処分すると損が計上されてしまい、決算が赤字なってしまうから?




以上が財務上の課題です。

言われてみれば、ピンとくるものばかりだと思います。

しかし、
しっかり管理されていますか? と聞かれると、

「???」かもしれませんね。


「自社の経営状態はどうなのか?」
を認識することが、解決の第一歩です。

数字の上でも、経営状態を把握しておきたいものですね。


次回は「どのように財務上の課題を認識すればいいのか?」です。


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