どのようにすれば、効果的に行動を修正・改善できるでしょうか?
意思決定を行動につなげるには、スタッフが、
「今」「何を」「どのように」すれば良いか明確になるまで落とし込むことです。
そして、
経営幹部や上司の仕事は、
環境を整え、ツールを準備し、スキルを向上させる機会を与えることです。
そうすることではじめて、意思決定は行動に移されます。
しかし、
計画は思う通りに進まないことがほとんどです。
では、どのようにすれば、効果的に行動を修正・改善し、PDCAサイクルを上手く回せるでしょうか?
計画が思う通りに行かないとき、
経営幹部であるあなたは、部下にどのような会話をするでしょうか?
経営幹部であるあなたは、部下にどのような会話をするでしょうか?
たとえば、こんな会話をするでしょうか。
「新規顧客の獲得が計画通りに行かないのは、なぜなんだ?」
あなたは、理由を聞いているだけですね。
原因を確かめて、次なる策を講じるためです。
実に、正しいですね。
しかし、
この質問を聞いた部下は、どのように受け止めるでしょうか?
部下からはこんな答えが返ってきます。
「競合が新製品を出したので・・・」
「思ったより市場の反応が鈍いみたいで・・・」
「製品の品質に少し問題がありまして・・・」
そう言いながら、こんなことを思っているかもしれません。
「なんか攻められている気分だなあ」
「理由を聞かれたから言っているだけなのに、言い訳を言っているみたいになってきたなあ」
「責任をとらされるのか?」
「なんか気分が悪いなあ」
「一生懸命やってるのに、そもそもこの計画が無茶なんじゃないか?」
なんてことを思っているかもしれません。
あなたは、理由を聞いた後に指示をだします。
「もっと多くの潜在顧客にアプローチしろ!」と・・・。
なんか、上手く行きそうにない感じですね。
では、
これならどうでしょう。
あなたが部下に聞きます。
「計画通り行っていないみたいだけど、君はどう考えていますか?」
部下。
「競合が新製品を出したので・・・」
「思ったより市場の反応が鈍いみたいで・・・」
「製品の品質に少し問題がありまして・・・」
あなた。
「新規顧客が思うように獲得できないのは、何が一番の障害だと思っていますか?」
部下が答えます。
「競合の新製品が当社の製品と非常に似ていて、差別化が難しい状態です。訴求ポイントを変える必要があると思っています」
あなたは質問を続けます。
「訴求ポイントを変えば、新規顧客の獲得が上手く行くと考えているのですね」
「そのためには、何が必要だと考えていますか?」
「私のどのような支援が必要だと思っていますか?」
・・・・・・
どうでしょうか?
次への行動につながりそうな気がしますね。
なぜでしょうか?
それは、
相手の考えを聞いているからです。
相手の考えや思っていることを聞くことによって、
問題を一緒に解決していくというスタンスをとっているからです。
現状をどのように認識しているのか?
何が邪魔をしているのか?
不足しているものは何か?
何を行えばいいのか?
どのように行えばいいのか?
ということを、一緒に考えるのです。
問題に向かって協力するイメージですね。
このことをたびたび行うことにより、
部下は、
あなたの「何かあったらバックアップする」という姿勢を感じることでしょう。
「協力体制がある」と感じている人のパフォーマンスは、
とても素晴らしいものになるでしょうね。
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