財務スキルを行動につなげるって?
財務スキルを向上させると、会社の現状や意思決定をより客観的に評価できるようになります。数字という視点が増えるからですね。
でも、理解や判断が客観的にできるようになっても、それが行動に反映されなければ全く意味がないですね。
セミナーなどを受けて、目から鱗の落ちる思いをしたりします。とても感動し、明日から早速実践してみようと思います。
しかし、
一週間もすると、その気持ちは薄れ、以前と同じ行動を繰り返してしまう。
セミナーでの話はとても素晴らしく、あんなに感銘を受けたのにです。
なぜでしょうか?・・・
それは、
そこに行動につなげるアイデアがないからです。
目から鱗が落ち感銘を受けた話を、自分の行動に落とし込んでないからです。
具体的に、
何を、どのように行うのか?
いつそれを行うのか?
そして、
最終的に自分がどのようになっているのか。
イメージして、肌で感じて、触れるくらいに具体的に表していないからです。
会社でも似たようなことは起こっています。
あなたが経営幹部で、部下に向かって事業計画を伝える時のことを想像してみてください。
たとえば、こう言います。
「今期は新規顧客を増やして、売上げを30%増やします」
「新規顧客開拓に重点を置いてがんばってください」
果たして、これを聞いたスタッフの何人が、
自分は何をすればいいか理解するでしょうか。
たとえ、
何をすればいいか理解したとしても、
それを、
どのように行うのか?
行うための環境はそろっているのか?
ツールはあるのか?
必要なスキルは?・・・
明確でないことがたくさんありますね。
これでは、
スタッフはあなたの思ったように動かないでしょうし、
全く誤解をしているスタッフさえ出てきますね。
まずは、具体的な行動にまで落とし込もう
まずは、その意思決定をスタッフの具体的な行動に落とし込む必要があります。具体的とは、
そのスタッフが行動に移せるまでです。
どのように行えば良いのかというと・・・
上司が期待する成果を明示します。
それに対して部下が、「どのように考えているのか」「どのように感じているのか」を聞きます。
「新規顧客を10社増やすことを期待しているが、君はどのように考えますか?」
「難しいと感じていますか?」
「もし、10社増やすことができるとすると、何が起こればそうなると思いますか?」
「その何かが起こるために、必要なものは何だと考えていますか?」
というような感じです。
スタッフの具体的な行動が明確になったら、
その行動を行うために必要な環境やツールを明確にしましょう。
もし、スタッフのスキルが不足しているようなら、
どこで、どのように手に入れれば良いのかを明確にしておきます。
そして最後に・・・
(ここが一番重要かもしれません)
スタッフが10社新規顧客を獲得する意味を、
ビジョンや理念とともに、どのように会社に貢献するかを確認します。
これがそのスタッフにとっての行動の意味になります。
行動には理由が必要です。
使命や理念と結びつくと、より行動の理由が強力になります。
さて、この話、
明日会社でやってみようと思ったでしょうか?
次回は、進捗管理やリファレンスについて書きます。
それでは。
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